Adara's (a RateGain company) official domains are limited to the following two addresses: adara.com and rategain.com.  Any other domain variations or addresses are not authorized by us.

~訪日旅客の動向把握でインバウンド対策を~

世界 200 社を超えるデータパートナーから提供されるトラベルデータを基に旅行顧客の行動パターンや購買傾向を分析し、精度の高いデジタルマーケティングソリューションを提供するトラベルデータコープ* の Adara(本社:米国パロアルト、日本支社:東京都中央区、URL:https://adara.com/-/ja/)は、この度 9 月 20 日から 11 月 2 日にわたって開催されるラグビーワールドカップ 2019 日本大会に向けて、訪日旅客のオンラインでの航空券や日本国内での宿泊や予約状況、エリート会員ステータスなどを結び付けることにより1社だけでは得られないデータコープならではの、大会開催期間の訪日旅客データを発表します。
*データコープ(Data Co-op)とは、企業間で互いのデータを共同利用することでデータから得られる価値を高めていこうとする取り組みのこと
今年日本で開催されるラグビーW 杯は 9 月 20 日から 44 日間という長期間にわたり北海道から九州まで全国 12 都市で開催されるため、観戦者は全国地域を訪れることになり、日本全国のインバウンド関連業界にとって絶好の機会です。今回 Adara は、世界各国の提携パートナー航空会社から得た独自のフライト予約データを基に、主要参加国であるオーストラリア、ニュージーランド、英国、アイランド、イタリア、フランス、カナダ、アルゼンチン、ウルグアイ、南アフリカからの W 杯開催期間中のデータ分析を実施いたしました。
1. 日本へのフライト予約における主要参加国の占める割合
ラグビーW 杯開催 1 年前の 2018 年 9 月から 2019 年 4 月に予約された日本へのフライトのデータを見ると、主要参加国の占める割合が通常期は全体の 5~20% であるのに対し、W 杯が開幕する 9 月後半には約 50%まで跳ね上がり(画像 1)、通常期とは異なる欧米諸国からの人々が多く日本を訪れることがわかります。

画像1   日本へのフライト予約における主要参加国の占める割合

2.フライト検索・予約チャネル
ラグビーW 杯主要参加国からの訪日旅客の多くは、航空会社のウェブサイトで空席検索、予約を行っていますが、欧州からの旅行顧客は、他の地域からの旅行顧客と比較すると、メタサーチや OTA の利用率が検索・予約共に高くなっています。(画像2,3)

画像2   フライト検索チャネル                           画像3   フライト予約チャネル

3.ラグビーW 杯主要参加国からの訪日旅客の日本滞在日数/旅行人数
W 杯の主要参加国からの訪日旅客の W 杯開催期間前後の国内滞在日数を見ると、約 20%が 3 週間以上、約 40%が 2 週間以上の滞在予定で平均約 16.4 日となっています。(図 4)観光庁の訪日外国人消費動向 2018 年年次報告書の平均 9.0 日よりも 1 週間以上長く滞在することがわかり、試合開催の中日を利用した観光や体験ツアーを通じた各種着地型商品やサービスを楽しんでもらうチャンスとなるでしょ う。

画像 4:滞在日数                                               画像 5:旅行人数

4.主要参加国からの訪日旅客のビジネスクラス以上の予約率/旅行富裕層率*
次に注目すべきはラグビーW 杯期間中の訪日旅客の富裕層率です。特に欧州からの訪日旅客は 3 分の 1 以上がビジネスクラス以上の前方シートを予約しています。(図 6)また、ラグビーW 杯時期の訪日旅客と通常期の訪日旅客の富裕層率を比べると、全ての地域において旅行富裕層率が高くなりました。(図 7)
*旅行富裕層は以下のいずれかに当てはまる旅行顧客と定義 ①過去90日間以内にビジネスクラス以上の航空券を検索または予約 ②4つ星以上のラグジュアリーな宿泊施設を検索または予約する傾向  ③マイレージやホテルのクラブ会員で上位ステータス保持者

画像 6:予約航空券のビジネスクラス以上の予約率画像                                               7:旅行富裕層率

【データ抽出条件】
Adara 提携パートナー航空会社からの 2018 年 9 月 1 日~2019 年 4 月 30 日期間におけるオンラインでのフライト予約データ
対象予約フライト:
出発日:2019 年 9 月 10 日以降
帰国便:2019 年 11 月 12 日以前
滞在期間:ラグビーW 杯 2019 期間中の 5 日間以上滞在する予定対象国:ラグビーW 杯 2019 大会主要参加国
Australia / NZ:オーストラリア、ニュージーランド
Europe: 英国、アイランド、イタリア、フランス
Others:カナダ、アルゼンチン、ウルグアイ、南アフリカ

訪日旅行者数の急増加によりオーバーツーリズムが課題として挙がる昨今、インバウンド業界では「量より質」、「消費額をいかに上げていくか」が課題となっています。ラグビーW 杯は、多くの富裕層が平均より長く日本へ滞在します。また北から南まで全国 12 の都市で開催されるため旅行者は多くの地域に分散することになります。2020 年東京オリンピック・パラリンピック大会の前年となる今こそ、訪日インバウンド施策を強化する絶好の機会と言えます。
Adara は旅行業界のデータマーケティング・パートナーとして、引き続き日本の観光/旅行マーケティングの推進に貢献していきます。
ラグビーW 杯訪日旅客の予約動向レポートはこちら→https://go.adara.com/l/414092/2019-07-25/q67jvn
以   上

  • Adara(アダラ)について|Adara. Know What Travelers Need Next.

Adara は、世界的な旅行ブランドと共に業界の発展に寄与しています。世界で最も豊富なデータを持つトラベルデータコープ(Data Co-op)を構築し、個々の旅行顧客のプロファイルに基づいたインサイトを企業に提供しています。
Adara ユーザーは自社の顧客、および 200 社以上にまたがる世界的な旅行ブランドの月間 8.5 億以上の旅行顧客プロファイルからの旅行パターン、トレンド、行動パターンとの関係性による実際の価値に基づいた理解を得ることができます。
Adara は持続する成長のため、旅行顧客の購入に至るまでの動き(カスタマージャーニー)を通して、パーソナライゼーションや旅行者との関連性の精度を高めるためのインテリジェンスを提供します。「Lean(学習)」「Act(実施)」「Measure(計測)」の 3 つの柱で、旅行者単位で計測可能なマーケティング効果の検証が可能になります。